【100kmで2000円】KTM 250EXCの公道での燃料事情を紹介

こんにちは。ぼっちバイカーです。

今日はKTM 250 EXCの燃費について、トレール乗りだった僕からすると驚きの連続でしたので記事にしました。

お金の話も最後にしてますよ〜

2サイクルエンジンは2ストオイルが必要

これはご存じの方も多いかもしれませんが、2サイクルエンジン(2スト)のバイクはガソリンと一緒に2ストオイルというオイルを一緒に混ぜて潤滑させながら爆発しています。

くさい煙がでるのはオイルが燃えたカスですね。

そもそもなぜ2ストオイルが必要なのかというと、4サイクルと違い、ピストンやクランクベアリングをガソリンが通るから。ガソリンは潤滑はしてくれないので潤滑させる為にオイルが必要なのです。

2ストオイルが無かったり少ないとどうなるの?

なお2ストオイルが無い状態(ガソリンだけ)で走るとエンジン内が潤滑がされないため、ピストンが摩擦熱などで焼きついたりベアリング類が摩耗してしまうとか。

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焼きつき怖い・・・

2ストのことを何も知らずに2ストオイルのことを気にせずに走っているとあっという間にエンジンが焼き付いてしまうのです。

また2ストオイルが少なすぎても同様。「十分な潤滑ができるオイルを提供する」ことが2ストでは大事なのですね。

でもオイルが多すぎると今度はエンジンがかからなくなる

「エンジン焼きつくのが怖いからオイルを沢山いれよう」

と思うのは自然な事。しかし、オイルが多すぎるとエンジンの燃焼室という場所が煤だらけになったり、点火プラグにオイルがかぶってしまったりカーボンが貯まってしまう模様。プラグがかぶると点火できない為エンジンがかからなくなる模様です。何より完全燃焼しないので白煙が沢山でたりと迷惑な模様。

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かぶったプラグ…

つまり、必要以上にオイルが多いとエンジンもかからないしバイクにもよろしくない、ついでに環境や後ろの車両の方にもご迷惑をおかけしてしまう事になります。

さらに、エンジンの回転数で温度やオイルの両が変化したりする。たとえば高速道路を全開ないしはパワーバンドキープでぶん回していたらかなり濃くしたりそれ用にキャブレターをセッティングしておかないとオイルが不足してエンジンが焼き付いてしまうのです。

2サイクルで目指すべきは「完全燃焼」です。潤滑したオイルを全部綺麗に燃やしてあげればバイクにも環境にも優しいのです。

・・・難しい…

「素人が2ストなんて乗ったらエンジン焼きつかせておしまいだよHAHAHA」

という有名な2ストOJSNのアドバイスをちゃんと説明してあげると

「初心者の方が何も知らずに2ストに乗ると、エンジンの2ストオイルで十分に潤滑させることが出来なる恐れがあるので2ストオイルの管理や走り方を意識して走るようにしようね!」

という事になります。

ちゃんとってなんだろう(哲学)

ガソリンとオイルの混合比は決まっている

2ストバイクに乗ったら、まず確認するのが混合比!!!

ガソリンとオイルの比です。バイクだけでなくチェーンソーや芝刈り機、車、ボート等いろいろと使われていますが、どんな機会でもメーカーが混合比というものを指定しています。まずは混合比をチェックしよう。

ちなみにEXC君は60:1なのでガソリン60cc入れる場合に1ccの2ストオイルを入れます。

EXC君は9.5lのタンクなので空の状態からなら158.3mlのオイルを入れます。(そうなると合計の容量が9.658Lになるのでこれだと溢れてしまうのですがまぁ細かいことはいいんだよ)

計算式は簡単。給油する量から60を割ればいいのです。6lなら「6000/60 = 100ml」7lなら116.6mlです。

これはメーカー指定のものでしたがえばまずはオーケーですが、アクセルをアケアケの場所では濃くしたりと調整する事で対応する事も出来るようです。

オイルの混合比の表を自分で表を作りました!

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60:1の列を見ればオーケー

まぁ入れるガソリンの量を60で割ればよいだけです。

混合式と分離式で若干違う

混合式とはガソリンを入れる時にオイルを一緒に入れる方式。古くて昔のバイクはこんな感じだったみたいです。なのでガススタで毎回「6lのガソリンを補給したら100mlのオイルを入れて…」とやる必要があります。

分離式はガソリンとは別にオイルタンクがついており、アクセルのスロットルの開度に応じてオイルとガソリンの噴射量を決める方式。こっちはオイルタンクにオイルを入れておけばオーケーなのです。

なお21世紀の技術を駆使して作り上げたスピードや走破性があるマスターピースであるオフロードレーサーは混合給油がいまだに主流です(正確には2017年春までは)。

これにはいろいろ理由がありますが、一番は「分離はアクセルを閉じる(オイルがあまり噴射されない)状態でエンジンが高回転になるシチュエーションに弱い」という事のようです。

上記状況は下りとかで起きますよね。4ストならエンブレ多様したり出来ますが2ストでこれやるとエンジンが焼き付いたりする可能性もあるとか?その点混合式始めから比率が決まっているのでアクセルを開けても閉じてもオイルの比率が変わらないので常に同じ比率でガソリンとオイルが供給されるという事のようです。

僕は詳しくないのであまり書かないですがこんな感じ?

オススメの2ストオイルは?

2ストオイルにもいろいろありますが、僕のKTM 250 EXCはレーサーですし高出力エンジンです。

なので安い低品質な2ストオイルを使ってエンジンを痛めてしまう事はしたくありません(実際オイルの違いってなんなのかまったくわかっていないのですがなんにせよ人柱にはなりたくない)

知り合いのおすすめオイルはこの辺でしょうか。


BEL-RAY ベルレイ/Si-7 Synthetic 2T Engine Oil Si-7 合成2Tエンジンオイル
BEL-RAY ベルレイ/Si-7 Synthetic 2T Engine Oil Si-7 合成2Tエンジンオイル

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AMSOIL(アムズオイル)DOMINATORR Synthetic 2-Stroke Racing Oil

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Hiroko(ヒロコー) Dirt Pro-1


MOTOREX モトレックス/CROSS POWER 2T 2サイクルオイル
MOTOREX モトレックス/CROSS POWER 2T 2サイクルオイル 汎用

KTMではMOTOREXが指定オイル。ハスキーではBEL-RAYが指定オイルです。

なお、お値段的にはMOTOREXはWebikeで2000円。その他は3500円くらい。。。

このあたりはバイクを壊さなければなんでもいいのかなって気がしますが、

「オイルタレ(オイルが多すぎて燃えきらなかった時にマフラーの出口から垂れる)が少ない」
「煙が少ない」
「カーボンが付着しずらい」
「ガソリンと混ざりやすい」
「拭け上がりがいい」

等など、それぞれ使用者からのよろこびの声が続々と届いているようです。

結局乗り方やキャブセッティング、オイルの比率等他にも起因するファクターが多いのですが、このあたりはいろいろ使ってみるのがいいのかナァと感じてます。

低速であまり開けない場所ではこれ!とかぶん回す時にはこれ!とかいろいろ特性があるようですしね。

2ストオイル処女はBEL-RAYに捧げた

なお、初めての2ストオイルはBEL-RAYを選択しました。

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デデン!パッケージがかっこいいぜ!

理由は、Webikeで在庫があったから!

EXC納品後に2ストオイルを購入していないことに気づいて純正指定のモトレックスを購入しようとしたらなんと納期は2週間待ち。週末にツーリングに行きたかった為在庫があるWebike先生に頼ったのでした。

携行用オイルボトルも忘れずに。

オイルを持ち運ぶときは専用のオイルボトルが良いです。

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左がDRCのオイルボトル、右がKTMのオイルボトル

どちらも大きな部屋と小さな部屋かありますね。大きな部屋にオイルを入れておき、ボトルを押すと圧力で小さい部屋へオイルが流れるのです。小さい部屋にはメモリ(ml)があるのでそこでオイル量を調節できます。

KTMのやつは、同じくKTM FREERIDE250R乗りのたいちゃさんから頂いたアイテム。DRCのやつは使いやすいけど容量が少ないのだとか。

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見辛いですが、約って書いてます。メモリが約って…何を信じればええんや…

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オイルを入れるときはじょうごを使います。ツーリング前日のこの作業、楽しーーー!(涙)

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両方とも入れて、バッグに仕込みます。これだけあれば200kmくらいのツーリングもいけるいける!

インプレは・・・・最初なので何とも言えませんがオイルタレは無いようですよ!

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オイルが青いのでタンク内のガソリンが青くなるのが楽しい

今回は緊急でBEL-RAY入れましたが当面は信頼と安心の純正指定であるモトレックスで逝きたいと思っています。

2ストオイル混合の暗黒の儀式を特別にご紹介

ガソリンスタンドでの一幕を動画にしました。これで伝わるといいなぁ。KTM 250 EXCに乗るとガソリンの補給ですら楽しくなるんだぜ?

youtu.be

Adobe Premiere Elementの昨日をちょっと試してみました。ディスクリプション作るのが大変・・・曲は一度NG食らったので急遽差し替え。音楽と映像があっていないのはご容赦ください・・・

怖くて計算したくないけど燃費とお金を計算したよ

これやりたくなかったのですが、まぁブロガーとしてはやらざるを得まい…。

僕のバイクKTM 250 EXCの燃費は1リットル当たり10km位と言われています。

2ストは開けて何ぼ、と言われているので開け開けでの燃費とはいえひどい…僕の200Duke君なんてリッター40kmとかたまに出ていましたからね…。

しかも勿論ハイオク(白目)

???「僕のYZF-Rもオフロード走れるし燃費そのくらいですよ~(キチスマ)」

僕「あ、さらに2ストオイルの代金が乗ってきまーす!(オーバーキル)」

  • 2ストオイルにもよりますが、現在のBEL-RAYは1lで3300円くらいでした。ということは1cc辺り3.3円です。
  • 僕のEXC君で1lのガソリンを給油する場合、16.6ccの2ストオイルが必要です。「16.6×3.3 = 54.78円」です。
  • 2017/07/04現在のハイオクガソリンの平均は大体140円/lですので、「140+55=195円/l」です。

つまり、195円で10km走れます。

仮に100kmのツーリングにEXC君で旅立った場合に、おおよそ2000円。仮に200kmのプチロングツーリングだと4000円です。

僕「うわっ!私のバイクの燃費、悪すぎ!!!」

いや本当に、悪すぎでしょ…

実際には20km/lくらいで走ったw

オフロード遊びをしに行くのに60km程の下道を走ってきました。パワーバンドに入れると体が疲れるので早めにギアチェンジをして6速でパワーバンドの下あたりを維持しつつ、信号青からの加速時には一瞬パワーバンドに入れてカーボンやオイルかぶりを焼切るイメージで走っていました。レーサーバイクで燃費運転をするとエンジンにはよくないのですが常にパワーバンドは体にもお財布にもきついです。

60km弱を走ったのですがガソリンのヘリはおよそ3l。この計算だと20km/l(!)です。ガソリンの計測方法がガバガバなのですが確実に15km/lはイったと思われます。

あまりエンジンを開けずにだらだら運転するとこのくらいというのは一つのベンチマークになりますし燃費計算をする上で活躍してくれそうです。

これなら100kmのツーリングでも1500円。200kmのツーリングでも3000円ちょいで楽しめます!浮いた1000円で美味しいものを食べよう!やったね!

この辺はキャブレターのセッティングで薄くしてあげたりするともっと燃費よくなりそうですが、いじるのはまだ僕には難しいですね…。

まぁ、乗る回数がそれほど多くなければ誤差みたいなものですよ!僕お酒もたばこも吸わないのでその分と思えば…(この言い訳はEDRを買うときに既に使ってしまってる)

「燃費なんて気にしないよ だって趣味だもの ぼっち」

このまままとめに入ると「僕のバイクはリッター40km走りますよ」とか「うちのカブは・・・」とかボロクソに言われそうです涙

でもいいのです!!!だって趣味だもの。

仕事なら効率は大事ですが、趣味は自分が好きなことをやるから趣味なのです。燃費がいいバイクを持つのが趣味ならそれもよし、燃費が悪くたって乗りたいバイクにのったっていいじゃないですか。

バイクは燃費悪いし環境破壊を進めていますがその分うちのプリウス君はエコで四人のって荷物の詰めてクーラーもあって音楽も聞けてナビもついててリッター30km走るので許してください何でもしry

なお兄弟車で4サイクルエンジンのKTM 250 EXC-Fは30km/l行くそうです。。。

そして今年の秋からいよいよ出てくるKTM 250 EXC TPI (キャブレターでなくインジェクションの2スト)は燃費が大幅に向上してオイルの比率も下がり分離式になるのです。

・・・

このままだとキャブはいいぞOJSNになってしまいそうですごく心配しています。。。

僕「オフ車はキャブしか認めないから()」

僕がこんなこと言い始めた時に全力で止めてくれる人大募集!!

まとめ

2サイクルエンジンはぶん回してなんぼらしいので燃費は最悪。さらに2ストオイルも燃やしてるので10kmごとにレッドブルをがぶ飲みしながら走ってる状態。

2ストオイル分お金や混合の手間はかかりますが乗る回数が少ないなら割り切ってしまえばまぁヘーキ。普通にツーリングもいけますし、一回の給油で150km走れそうなので高速道路もいけると思います。

この記事は燃費について書いてるので「そもそもレーサーをトレールと同じ軸で考えるなよ!」っていうのは今回は置いておきます。公道走行をレーサーでする是非についてまた今度!

ガソリン的にもきついですが当然レーサーエンジンのパワー感や2スト特有のパワーバンド、三角木馬を連想させる幅が狭い細長いシート、高いシート高は疲れます。この辺はまた詳しく書きたいですか、燃費についてなんとなく伝われば幸いです。

こんな感じ。

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