IRCのVE-33はビッグオフでも使える安心な定番タイヤだった

こんにちは。ぼっちバイカーです。

先日、クロスカントリーのファンレースであるWEXに参戦するためにリアタイヤをVE-33へ変えました。

レースでダートも舗装路も走ってきてだいたいどんなタイヤかわかったのでインプレします。

コスパ最強のVE-33について

Webikeでもこのタイヤはレビュー数も多く、評価も高いです。

お値段も比較的安いという事もさることながらブロックの高さや耐久性もかなりのものだとか。昔から発売されているタイヤなのでベーシック。逆に言えば特別難所に強いわけでもなく中途半端、という風にも見ることができます。

いわゆる定番タイヤ、と呼ばれるタイヤのようです。

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なお、VE-33がリアタイヤでVE-35がフロントタイヤです。

ビッグオフ向けにVE-32/37というものもある

ビッグオフのようなハイパワー用のタイヤとしてこのタイヤがあります。耐久性があるのだとか。

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フロントがVE-32でリアがVE-37。

裏話として、ハスクバーナ東名横浜の店長さんと雑談で話した際にも701ENDUROにこのタイヤがいいのでは?と話題に出たタイヤ。

僕のEDRもビッグオフなのでこのタイヤにすべきなのでしょうが、お値段はVE-33のやく倍・・・。耐久性があるタイヤといってもたかが知れてますし悩むところですね。(本来命を預けるタイヤをケチるのはいけないのでしょうが…)

新しいアフリカツインも21,18インチホイールなので本格的にダートで遊ぶならこういうタイヤがいいのかも。

701EDや690EDRには間違いなくこちらがいいでしょうね。

VE-33(250cc向け)とVE-37(ビッグオフ向け)で迷う感じです。

そして・・・

ビッグオフにVE-33ってどうなのか履いてみた

今回ビッグオフのパワーVE-35が耐えきれるのか、あえて人柱になってみることにしました。あえてね?決して安さに目がくらんだわけではないゾ?

あとは、WEXでお世話になったマツケンさんから「迷ったらVE-33」と教えてもらったことも背中を後押ししてくれました。レーサーのパワーにも耐えられるならEDRもいけるでしょ!

のの君とタイヤ交換

一緒にWEXに出る事になった のの君はタイヤ交換初めてだったのでタイヤ交換を教えながら僕も一緒に交換する事にしました。

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トドイタゾー!

見て触った感じは、今までで一番ブロックが高い気がします。触った感じはミシュランのAC10より柔らかくしっとりな感じ。ビーラバーのVRM-211やツーリストほど柔らかくはない。

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のの君ちのガレージ(羨ましい涙)

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のの君に教えつつ僕も交換

のの君はすでに作業の流れを予習していたようで、僕が教えられたのは細かいテクニックとかくらいですかね。さすがです・・・

とりあえず僕はタイヤ交換グッズをのの君に自慢。モーションプロのビードバディいいぞ。

ビーラバーが全然外れない…

…今まで履いていたビーラバーのVRM-211がなかなか外せない。…最終的にのの君に助けてもらいながらなんとか外せました。

助けに行くつもりか助けてもらってる僕。

ビーラバーが原因かわかりませんが今までで一番苦戦した気がします。かなり大変でした…なんだったのだろうか。

VE-33の取り付けも大変だった

EDRの純正タイヤは幅140。今回履くVE-33は110。無理して履かせてる感もあり苦戦しました。というか最後まで本当に110が履けるのか不安でしたが問題なく履けました。

比較写真を撮り忘れましたが、タイヤを見比べると一回りビーラバー(幅140)の方が大きかったですね。

今までで一番タイヤ交換が大変な印象でしたよ。

…そして、なんとか交換完了!

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ばり山タイヤ、気持ちいい…

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のの君ちのベビコンのおかげで空気入れるのは楽々!

ダブルビードストッパーにした

レースということで空気圧もがっつり落とすだろうし、念のためダブルビードストッパー(ビードストッパーを二個)にすることに。

EDRは初めからビードストッパーの穴が一つ空いていますがもう一つあけちゃいます。

そう、

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ドリルで!

ネットで調べると8mmの穴がちょうどいいとのことだったので金属に対応してる8mmドリルの刃を購入。そんなに何回も使わないし安くてそれなりでいいでしょ(暴論)

なお作業はドリルに自信ニキののの君にお願いしました←

…そして取り付けます。

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1

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2

ででん!黒いナットがかっこいいです。

じつはこのナットはモーションプロの製品。普通ただのフラットなナットなのですがこの製品はホイールの形に併せられたべベルワッシャーというものが付いているいいロックナットです。お値段はかなり高いですが見た目もかっこいいししっかりビードストッパーを固定できるのでお勧めですゾ。

モーションプロのリムロックナットいいぞ。


MotionPro モーションプロ/LiteLock リムロックナット
MotionPro モーションプロ/LiteLock リムロックナット 汎用

と、毎回のの君に宣伝する僕。

VE-33をWEXで使ってみた感想

レース会場まではトランポなのでばり山でダートを走れます。ダートがメインでしたか一部舗装路も走ることができました。

ドロドロでもガンガン進む

レースの前日の試走では雨でややぐちゃぐちゃでしたがブロックが高いおかげかドロドロでもガンガン進みます。ブロックの間も結構隙間が空いてるので、泥はけもいい感じ。

EDRは特に重いので、今までの感覚だとドロドロの坂道は勢いをつけて一気に登らないとズルズル滑ってしまいます。そしてWEXでは前の車両がゆっくり進むので勢いをつけれない場所もありましたが、ゆっくりでもグイグイ登るので笑ってしまいました。

泥はもちろん、ふかふかな土もちゃんと進みますしいい感じ。

岩や根っこはそんなには食わないかな?

逆にロックや根っこはあんまりグリップしない印象。WEXのウッズで根っこの段差の手前で止まってしまいましたが、ビーラバーやツーリストのような感覚では登ってくれませんでした。まぁ勢いをつけていけば問題ないのでライディングを変えれば問題ないかな。

岩もWEXのロックセクションで試しましたが同じ印象。ツーリストみたいにゼロ発進でグニーとは進んでくれず空転しちゃいます。

急加速やブレーキもしっかり効く

気のせいかもですが、モトクロスコースのような場所で加速した際に普段よりしっかり加速し、ブレーキをかけるとしっかり止まる印象でした。特に急斜面を下る際に今までなら滑り落ちてしまうところもしっかりブレーキできていた気がします。

これはブロックが高いからかな?

舗装路は滑る…

ブロックが高く設置面積が狭いせいか、よく滑ります。それこそちょっと強めのブレーキすると「コー」となります。まぁブロックタイヤだし多少はね?

仮に舗装路の上を走ったとしても100km/hくらいならヘーキでしょうね。庭で試した場合の仮の話ですヨ。

このタイヤは逆履きできる

タイヤは回転方向が決まっているものがほとんどです。これは複数のコンパウンドやゴムの成分、そしてブロックの形が進行方向に合わせて開発されてるから。

しかし、このVE-33は方向が決まってません。回転方向が決まってないタイヤの何が嬉しいかというと、逆履きできるのです。履いた時と逆の向きで履かせるって技。車でも前後左右を入れ替えることでライフを長持ちさせると聞いたことがありますが同じ感じ。

ブロックタイヤは走るほど進行方向側のブロック角が丸くなりますが、逆履きすることで尖った角が使え、新品同様のトラクションが味わえます。

指摘がありました。VEは回転方向あるみたいです

なのでライフももちそう

これは聞いた話やネットのレビューからの話ですが、ライフは結構持つようです。

今回のWEXで入賞された方とお話しする機会があったのですが、このVEを履いており三レースまで使えると話されてました。もちろんそれ以降も林道や練習なら使えるでしょう。

これも逆履きが使えるからというのもあると思います。

VE-33は重くてパワーのあるEDRでも大アリ!

総評としてVE-33はEDRでも大アリ。

EDRでも問題なく履くことができ、重い車重と相まって土や泥でも結構グイグイ進みます。移動でブン回さなければライフももちそうですし、何よりブロックが高いのでやる気になりますね。

そして何よりお安いのです。色々なタイヤがあるとは思いますが、タイヤに迷ったらとりあえずVEというのはありなんじゃないかなぁって。

購入前の情報通り、極端な性能はないけどふつーに使えてライフもそこそこ持つので安心して使えます。いわゆるコスパがいいブロックタイヤになると思います。

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400kmほど走った感じ。まだブロックの模様がしっかり残ってますね

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ブロックの角はやや丸くなってますが僕みたいな鈍感には問題なし!

なおフロントは新品のBR-99だった

リアタイヤだけ書くと違いがあるかもです。僕はVEと併せてBR-99をフロントに履かせました。

これは、お世話になってるたいちゃさんから譲っていただいた品。本当にありがたい……!Webikeもamazonも結構高くて本当にもらってしまってよかったのか…

硬めで公道走行可能なのでJECのレースでは定番タイヤらしいです。VEは前後VEで問題ないそうなので僕みたいな理由がなければ迷わず前後VEでいいんじゃないかな。VEのフロントは1000円以上安いです。

EDRって本当懐の広いバイク

ここまで書いていて思うのは、EDRってビッグオフバイクなのに250ccトレールやレーサーが履けるタイヤを選ぶことができる凄さ。

乗り手のやりたい事に合わせて、長距離ツーリング用タイヤからエンデューロやモトクロスレース専用タイヤまでを純正ホイールで履くことができるのです。

KTMのアドベンチャーシリーズだとホイールは基本17インチなので20万円ほどかけてオフロードホイールセット(21,18インチ)を用意するところから始まるわけですし、この差は大きいよなぁって。今は本格的なオフタイヤばかりですがオンロードメインのタイヤでツーリングをしたらどうなるのか、気になります。

まとめ

VE-33は噂通りコスパがいいタイヤでした。ビッグオフのEDRでも履くことができますしレースでも使われてます。安価で安心して使えるタイヤ履きたいならアリじゃないでしょうか。

ただ難所やがれ場メインの場合にはもう少し柔らかめのタイヤの方が向いているかと思いますので走る場所によって変えてあげるのがいいかもしれません。VE-33はわりとスピードが出るコースを気持ちよく走ったりドロドロの場所をガシガシ走るのは特に向いてるかなぁという印象です。

今まで苦手だったドロドロも多少怖くなくなった気がしたので過去にダメだった道も試してみたい。

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