ぼっちバイカーのブログ

KTM 690 ENDURO Rでオフロードバイクデビューした初心者バイカー。最近250EXCヘ乗り換え。家庭もバイクも両立して楽しみたい!そんな野心を秘めた趣味ブログ

KTMの2ストのFIが発表されたけどなにが嬉しいの?

こんにちは。ぼっちバイカーです。

KTMから2ストロークでFI(フューエルインジェクション)のバイクが正式に発表されました。

Enduro21: Passion for Enduro - First Look — 2018 KTM 250/300 EXC TPI 2-stroke enduro

クッソかっこいい動画!

www.youtube.com

一番の注目はヘルメット。僕のかぶってるやつと同じ!つまり僕もこのFIのEXCを買えばこんな走りが出来るってワケ。

・・・

普段オフロード車についてあまり取りあげないメディアもこぞって「KTMから2ストのFIが出るゾー!」って盛り上がっているようです。

2ストのバイクなんて乗ったことがほとんどない僕は思うのですよ。

このニュースのなにが嬉しいの?って。

そもそもFIってなに?

バイクに詳しくない僕はそもそもFIって何なのかすらなんとなくしか知りません。

調べてみるとガソリンを霧状にする装置で、その噴出量(ガソリンの濃さ)を電子制御で決める方式。

人間でなく機械が制御することで何がうれしいかというと、こんなところ?

  • 電子制御でより細かい設定が出来るので効率的にガソリンを送れて燃費が良くなる
  • 気圧や温度等の情報を元に機械がかしこく噴出量を調整することが出来る
  • 環境に悪い不燃焼の排気ガスが出ないので環境に優しい
  • 燃調をデジタルのマップデータで管理できる
  • 人間が楽できる

スロットルのレスポンスが悪かったりもするみたいですがまぁいい事ばっかりですね。さらに電子制御なので燃調マップ(いつどのくらいガソリンを出すかを決めるマップ)をコンピュータでカスタムすることもできます。デジタルデータなのでコピーもできます。

同じエンジンでも市販車ではマイルドなセッティング、レースではレスポンス良く激しいセッティングなどの切り替えも楽々です。

比較対象はキャブレター

FIと比較されるのがキャブレター方式。通称キャブですね。


定番のアレ

ナンシーOJSNからキャブの話が出たら「ジェットの調整大変そうですねー」って知ったかぶるのが今までの僕でしたが、これを機に勉強しました。

キャブは上記FIと逆で、機械はただバカみたいに設定された量のガソリンを噴射し続けるだけ。人間がその噴出量を決めてあげる必要があります。

細かい設定はできないのでガソリンを無駄に噴出して燃費が悪いし、環境に応じて噴出量の調整をいちいち人間がしなければいけないし、排気ガスも酷い。もういいとこないじゃないですかコレ…

昔からキャブに慣れている人やキャブレターの調整が出来る人、音や匂いが好きな人等根強いファンがいるようです。

・・・

昔どこかのコンビニで出会ったPCX乗りのOJSNが「そのバイクキャブ車?キャブの方がパワーがあるゾ」と言っていましたが、今回調べて分かったのはFIが悪いのではなく、「FIで環境配慮されてた燃調マップ」が悪いだけであって、マップ変更してあげればフルパワーになるのでは?(名推理)

世間的にもキャブは悪でFIが正義という構図が出来上がっているのでキャブ車はこれからも淘汰されていく運命と思われます。

ただ、僕はキャブ車のガソリンが燃え残った匂いとか大好物です(キチスマ)

2ストロークでFIはなんでなかったのさ?

FI化が進められた背景としては排ガス問題による環境破壊があったようです。メーカーはキャブからFIにすることを進めました。

・・・FI化するにあたり2ストエンジンは構造上不燃ガスやオイルが排出されるので4ストエンジンと比べてFI化がかなりチャレンジングなのは想像に容易いです。

そこでお金をかけてまで2ストエンジンをFI化して規制をパスしようとしなかった(または試行したけどパスできなかった)のだと思います。

結果2ストはキャブのまま排ガス規制と共に歴史から名を消したってわけです。(排ガス規制の関係ないモータスポーツ用の車両では2ストは作られ続けているわけですが)

KTMが世界初の2ストロークのFIではない模様

KTMから最初に発表された時は皆が世界初だ!と盛り上がっていましたが、実際には違うらしく、1997年(20年前"?)ビモータのこんなマシンがあったとか…

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Bimota 500V due

499ccのVツインで2ストロークでFI。変態バイクとはまさにこういうバイクを呼ぶんだろうな。

納車のブログを発見。1937年なのにネットで見ると時代を感じないというか、房総半島を1日で一周したとかライディングスクールに行ったとか今とあんまり変わらないなぁ、と思いきや「箱根大観山に2ストバイク70台集合」とかドン引き…

http://www.geocities.co.jp/MotorCity/1937/500Vdue/500Vdue1.html

上記納車に関しても「オーナーに渡す前の新車で整備しているとプラグが死んだ」「納車当日にエンジンかけたらプラグ二本とも被った」「スピードメーターは40km/hまでは正確だった」などなどすごい…

慣らし編ではさらにあれで、ツーリングに行くたびにどこかしら壊れるんじゃないかと思わせる内容で非常に興味深かったです。KTMが壊れやすいとか言っている人はこれを読んだ方がいいよ。

そいえば確か同じエンジンの兄弟車のSMCR乗りのまさおかさんが買おうとして買えなかったとか読んだ記憶が…

KTM のEXC TPI

ということで世界初ではないですがKTMはやってくれました!

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デデドン!

名前はKTM 250/300 EXC TPIと呼ばれているようです。

TPIって何だろう。

調べたところ、冒頭で紹介した記事に以下がありました。

The TPI technology ? transfer port injection ? has been developed by KTM in close co-operation with EFI specialist Synerject. Turning the 2-stroke world upside down, it makes engine operation not only remarkably cleaner, but also provides a more consistent performance.

TPIはTransfer Port Injectionの略で電子FIの会社Synerjectと共同開発したKTMの技術だそうな。パワーはそのままで燃費や環境の変化による燃調にも強くなるみたいです。ちなみに、KTM伝統の混合作業(2ストオイルとガソリンをタンク内で手動で混ぜる作業)についても「混合なんて過去の古い遺産。FIで燃費も飛躍的に向上するぜ」とノリノリのようです。

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…今後は「まだ混合給油で消耗してるの?」という2ストバイカーが増えるに違いない!

日本での詳細はこれからでしょうがデリバリーは今年中にされるのが楽しみですね。

細かい記事や「どうやってTPIが動くのか」は上記の記事を読んでみてください。僕はこのニュースをシェアするためにこの記事を書いたわけではないのです。

2ストロークのFIエンジンができて結局なにが嬉しいの?

今回のニュースを見て僕はこれが一番気になったのです。

2ストのFIが出来てうれしいことって何だろう

さっきFIとキャブの違いを勉強しただけなのでもっと崇高な目的や理由があるのかもしれませんが素人的に思うのはこんなところでしょうか。

環境に優しい

そもそも世界で2ストの新車が出なくなった理由がこれです。2ストロークエンジンは排気・吸気を1ストローク、爆発・燃焼を1ストロークで行ってるために完全燃焼せず空気を汚すのです。それが環境に良くなるのでうれしい。ユーロ4という厳しい基準もパスしたとか。。。。

燃費が良くなる

コンサンプション。燃費は大事!バイクに乗る時は燃費は二の次にする方は多いですが、燃費がいいことに越したことはないです。現状2ストは燃費がかなり悪いのでどのくらい改善できるかは楽しみですね。

自動で燃調を補正してくれる

今まではいちいちセッティングを出していたものが不要となるのでより走りに集中できる、というわけですね。

漢の混合(ガソリンと2ストオイル)をしなくて済む

ガソリンスタンドでミキシングしなくていいのはかなり大きいですよね。その作業が楽しい、という人もいるかもしれません。

楽して壊れにくくなる

整備のプロは問題ないですが素人が適当にキャブをいじった結果壊してしまう、という事はなくなりそうです。

・・・でもね?

おそらくですが、皆さんが期待したのはこれじゃないですよね??

期待したのは「NS1みたいな2ストにが新車で公道で乗れる!」ってことでは?

上記はあくまでエンデューロレーサーでのお話です。きっと、今回盛り上がっている人の殆どはいわゆる「2ストいいぞ」OJSNなんじゃないかなって。

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NS1はいいぞ

「昔はよかった」「2ストの方が早かった」みたいな自慢話を他人にしない人でも、2ストの公道を走れる新車がでる、と聞けばニヤリとするでしょう。多くの人が待ち望んでいたんだと思います。

…僕は世代ではないですしあまりイメージがわかないですが・・。

いつになったら2スト公道バイクにのれるの?

これですよね!

これがコンセプトモデルとかだったら5-6年さきの話かもしれません。しかし、既に実車があり2018モデルとして売れるレベルの完成度となっています。

ユーロ4も通っているならナンバー取得も容易でしょうし、再来年あたりにひょっこり250 Duke TPIみたいなモデルで2ストエンジンのネイキッドバイクに乗れるかもしれません!

まぁレーサーと市販車だといろいろ異なるので難しかったりお値段がお高くなりそうですが…

国産バイクメーカーは最近の250ccブームで味を占めているでしょうし、ぜひ2スト250ccのエンジン開発戦争に遅れずに追従してほしいところです。

そして、最近新しく蘇ったCBR250RRのようにいつかNS1のFIが新車で販売される日がくるのかもしれません。。。

・・・そんな未来は来るのでしょうかね。

こんな感じ。

2ストBIBLE (ツースト バイブル) 2016 (Motor Magazine Mook)

2ストBIBLE (ツースト バイブル) 2016 (Motor Magazine Mook)